ドイツで永住権(のようなモノ)が取れた

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私はドイツに来たのが2018年の6月頃なのですが、先日Niederlassungserlaubnisという永住権(のようなモノ)が取れました。

通常は5年以上定住しながら継続して年金保険料を納めることで申請する権利が発生するのですが、私の場合は少々特殊な事情に手伝われ、移住後2年4ヶ月後に申請が可能に、そしてその3ヶ月後には永住権(のようなモノ)が取れてしまいました。ドイツ人と結婚してるわけでもなくドイツ語もペラペラではないのですが、経済移民として異国の地で生計を立てる者としては自身の移民としての身分が安定しますし、将来家を買う時などもローンの条件が不利にならないなど、色々とありがたいのです。

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EU Blue Cardのおかげで早く取れた

じゃぁなぜ通常5年以上住まないと行けないのにコイツはそんな早くできたのか?と聞かれると私はEU Blue Cardという少々優遇された労働ビザ(滞在許可)を持っていたからです。このEU Blue Cardとは学歴とか職業とか年収額などの各種要件を満たすと発行されるモノで、私はこちらにきてすぐEU Blue Cardを取ることができました。このEU Blue Card Holderであり、かつ一定のドイツ語能力や社会常識や法律を問うテストに合格するとドイツ永住権(のようなモノ)を申請できる居住要件の期間がグッと短縮されます。ちなみにCardといっておきつつ、カード型で発行されたことはなく、パスポートにシールでベタッと貼り付けられたままでした、私の場合は

ドイツ永住権(のようなモノ)とは

Niederlassungserlaubnis aka 永住権(のようなモノ)があると移民の身分としては下記のような恩恵が受けられ、私のようにこちらで長く住むことを考えている身としては大変ありがたいモノなのです。

・無期限でドイツに居住可能(ただし、所有するパスポート更新に併せて更新必要)
・居住理由の制限がなくなる
→私のように現地採用で滞在している人の場合多くは現在の雇用主と職務などが滞在許可と紐付いているが、今後はその制限がなくなる。仕事クビになってもニートできる。
*ただし、ドイツを6ヶ月以上離れると失効する(住民票を抜いた場合と思われる、事前許可を得ることで失効要件を除外することも可能らしい)
こちらに引っ越したときは漠然と『ヨーロッパに長く住むのかなぁ』と思っていたのですが、仕事をしながらこちらのライフスタイルに慣れていくうちに、次第とその気持は強まりました。美しい街並みや豊かな自然、また空路でも陸路でも簡単に国境を超え、様々な国・都市を訪れることができるのにはとても満足しています。
よく言われていることですがヨーロッパでの働き方は日本や韓国とは異なり、ストレスも非常に少ないです(それが全て良いかどうかは別の話)。
ところが2020年の頭にコロナが始まり、当初は私が働く半導体業界も未曾有の事態に陥りました。少し前に立てたばかりの2020年の事業計画に大幅な下方修正がかかり、また半導体メーカー勤務の知り合いの中には『減給の代わりにストック・オプションになった』という人もおり、私自身も『レイオフにならないだろうか・・・』とかなり心配しました。
結局、半導体業界は在宅需要や5Gなどに助けられ、また秋からはリカバリー需要に押し上げられ現在のような状況になっているのですが、自分が住みたい場所に住み続けるためには早急に自身の移民としての立場を安定化させなければ、と思いドイツ永住権(のようなモノ)を取得する準備を始めたのです。
準備と言っても必要なのはドイツ語B1の語学資格とドイツの歴史・文化・社会常識・法律などを問うテストをドイツ語で受けて合格することでした。ただ、私はそれまでドイツ語学校に通ったこともなく、ほとんどドイツ語さえ勉強していなかったので在宅勤務で発生した時間をうまく利用して、なんとか独学で合格することができました。

ドイツ(永住権のようなモノ)は永住権では無いらしい

なお、Niederlassungserlaubnisを永住権(のようなモノ)と書いているのは正確には永住ではないらしいのです。私は便宜上そう書くとわかりやすいからそう書いているのですが、Niederlassungserlaubnisは英語では”Settlement Permit (無期限定住許可)”と訳されています。

2004年まではAufenthaltsberechtigungというNiederlassungserlaubnisの前身にあたる滞在資格があったらしいのですが、Ausländergesetz(移民法)改正により2005年からNiederlassungserlaubnisになりました。

様々な日本人の方がブログで

・Niederlassungserlaubnisは厳密には永住権ではなく、無期限滞在許可である
・前身のAufenthaltsberechtigungが”永住権”であった

と書かれているのですが、じゃぁそもそもこの2者の違いは何なのかなと思い色々と調べているとAufenthaltsberechtigungについて下記の説明が見つかりました。

Aufenthaltsberechtigung
Der Begriff Aufenthaltsberechtigung bezeichnet neben Aufenthaltserlaubnis, Aufenthaltsbewilligung und Aufenthaltsbefugnis eine Form der Aufenthaltsgenehmigung für Ausländer nach dem bis zum 31.12.2004 gültigen Ausländergesetz der Bundesrepublik Deutschland. Sie war örtlich und zeitlich uneingeschränkt und stellte den höchsten Grad der Verfestigung des Aufenthaltsstatus dar. Besitzer einer Aufenthaltsberechtigung verfügten zudem über einen besonderen Schutz vor Ausweisung.
引用 “Die Bundesausländerbeauftragte.de”

黄色でハイライトしたところを見ると『場所と時間に制限がなく、在留資格における最高位のモノであった』と書いてあり享受できるメリットはNiederlassungserlaubnisと同じようです。ただ、赤字でハイライトした部分は『また、滞在許可証の所持者は、追放に対する特別な保護を受けていた』と書いてあり、おそらく2者のちがいはここなのでは無いのかな?と思います。

前身のAufenthaltsberechtigungは『権利』であるが故にこの『権利をもつ者』に対する保護が厚かったのに対して、Niederlassungserlaubnisは『許可』であるが故に通常時滞在する上での活動資格や期間は同様に制限が無いものの、何らかの事情によりこの『許可』が取り消し(もしくは無効?)となり、結果的にAufenthaltsberechtigungに比べて身分的な安定度は下がったのではないかな、と勝手に考えていました。

ただ、下記はDAHAG(ドイツ弁護士ホットライン)のHPにのっている両者の違いについての説明ですが、両者とも滞在期間や場所、活動に制限がなくなることや6ヶ月以上ドイツを離れた場合に失効する条項は同一ですし、さらに犯罪を犯した場合、国外追放されうる可能性が新法では難しくなると書かれています。

Sie ist damit wie die frühere Aufenthaltsberechtigung ein räumlich und zeitlich unbegrenzter Aufenthaltstitel, der zu jeder Form der Erwerbstätigkeit berechtigt.
Die Voraussetzungen für den Verfall der Niederlassungserlaubnis sind die gleichen wie bei der früheren Aufenthaltsberechtigung und ergeben sich aus § 51 AufenthG. Sie entsprechen inhaltlich den Regelungen des früheren § 44 Ausländergesetz. Dieser sah u.a. ebenfalls das Erlöschen der Aufenthaltsberechtigung z.B. bei einem mehr als 6 monatigen Aufenthalt außerhalb der Bundesrepublik vor. Damals wie heute gab es allerdings die Möglichkeit ein Überschreiten dieser Frist vorab von der Ausländerbehörde genehmigen zu lassen.

Nach altem wie nach neuem Recht besteht die Möglichkeit, den Aufenthalt nach Straftaten zu beenden, wobei diese Möglichkeiten nach neuem Recht eingeschränkt sind.

Im Gegensatz zur früheren Aufenthaltsberechtigung verfällt die Niederlassungserlaubnis für Personen, die sich mindestens 15 Jahre rechtmäßig in der Bundesrepublik aufgehalten haben oder die mit einem Deutschen in ehelicher Lebensgemeinschaft leben nicht mehr bei einem mehr als 6 monatigen Aufenthalt im Ausland (§ 51 Abs.2 AufenthG).

引用 – Deutsche Anwaltshotline “Niederlassungserlaubnis setzt Aufenthaltsberechtigung außer Kraft”

これから

と、長々となりましたがとりあえず永住権だろうが無期限定住許可だろうが、こちらにまだまだ長く住む身としては自身の移民としての身分が安定化するのでありがたいです。

この永住権(のようなモノ)があるとローンもいい条件で組めるようなので、そろそろ家はこっちで買おうかなぁ、と最近思っている次第です。ヨーロッパはまだまだ低金利ですしね。

あと、まだまだこっちに住んで、半導体業界での経験を積んでいきたいと思っています。半導体の需要は日本同様ヨーロッパも小さいんですけど、注目の車載分野はなかなか進んでいるため、車載半導体分野の成長とともに私自身も活躍できるよう努力します。

ヨーロッパ生活
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アナログ半導体
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