ドイツで積立投資する方法

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お世話になっております。

本日は私と同じくドイツに居住して生活している方向けの記事です。Google Search Consoleによると大半のこのブログの読者は日本・アメリカ居住ですので興味ない人はそっと閉じてください。

私はドイツで現地企業に雇われユーロでお給料を頂いているわけですが、毎月一定額をSP500に連動するETFに投資しています、いわゆるドルコスト平均法で指数投資をしているわけです。ということで本記事ではドイツで私が行っている指数の積立投資方法について紹介いたします。

なお、本記事で紹介する投資ファンドや証券口座は筆者自身が利用し使用しているサービスになりますが、実際の利用や投資は必ずご自身で調べ納得した上で、自己責任にてお願いいたします。

下記のリンクは本記事で紹介するTrade Republicというサービスのリンクです。本リンク経由で口座を解説することで50EUR相当の特典が得られます(2023年1月4日時点の情報で将来的に変更になる可能性がございます)
Trade Republic
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ドイツで積立投資する方法

積立投資とドイツで積立投資をする方法について解説いたします。

積立投資とは – おさらい

積立投資とは一般的に毎月1回など決まった時間間隔で定額を特定の投資対象へ投資することを指しますね。一般的にSP500などの指数(インデックス)に沿って設計されたファンド・ETFなどに投資する方が多いと思われます。私がここでゴチャゴチャ説明するよりも詳しくは下記をご覧いただければ良いと思います。

S&P500へのおすすめ投資方法
S&P500に投資するなら、投資信託やETF(上場投資信託)を活用する方法があります。特に中長期で資産形成をしたい方には、毎日一定額で自動買付ができる「毎日つみたて」がオススメです。「S&P500指数」に連動をめざす投資信託と積立投資の方法、ETFと投資信託の違いなどご紹介します。

日本居住者の場合は『つみたてNISA』といった制度を活用してSP500などの指数へ毎月定額の積立投資をしている方が多いのではないでしょうか。定額を指数に連動するファンドに積立投資をすることでリスク分散をしつつ長期的にパフォーマンスを上げることが期待できる(=資産を増加させる)ことで知られていると思います。

確定拠出年金(企業型、個人型)や「つみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)」などで株価指数(インデックス)連動型の定額積立投資をする人が、ようやく日本でもじわじわ増えている。投資の長期的な持続性とリスク分散の観点から効率的な資産形成の手法だ。
引用 – ダイヤモンド・オンライン『インデックス型投信の積立投資で長期リターンをアップする「ひと手間」とは』

ドイツで積立投資をする方法

ドイツで積立投資をする方法は非常に簡単です。積立投資プランを作ることが出来る証券口座を開設して積立プランを自動執行する設定さえすれば良いのです。まぁ、もちろんしっかり説明します。

ドイツ語で積立投資(プラン)は『Sparplan』と言うそうです、英語だとSaving Planですね。なので『Sparplan Depot』とかググれば星の数ほどそういった証券会社が出て来るわけですが、私はシンプルに以下の点にだけ注目して選びました。

長期の積立投資に相応しいファンドを選べるかどうか

まず、積立投資をする対象のファンド・ETFを選ぶ必要があるのですが、長期投資に適した正しいファンド・ETFを選ぶことが出来る証券口座を解説することが何より大切だと思います。

なお、ETFについてはじっちゃまこと、広瀬隆雄氏の下記の記事を一読されることをおすすめいたします。

第一章 ETFとは?:楽天証券
ETFはエクスチェンジ・トレーデッド・ファンドの略で、そのまま訳すと「取引所で取引される投信」という意味です。

積立投資にETFを選ぶ理由はやはりフィー(手数料)が圧倒的に安いということでしょう。

ETFのどこが「ダントツに優れモノ」なのか…ポイントは次の5点になります。

・購入タイミングが自由
・フィーが安い
・米国の投信税制の不利益を受けない
・透明性が高い
・ポートフォリオを組む際の利便性
引用 – 楽天証券『ETFとは?』

では、何が長期投資に相応しいETFかと言いますと、私はSP500などの有名指数に沿って設計されており、資産額が大きく出来高も大きいETFを選ぶことが長期投資に相応しいと考えていますので、そのシンプルな条件に見合うETFに積立投資が出来る証券口座を選ぶことからはじめました。

As ETFs gather more assets under management, it becomes easier to cut their expense ratios as costs shrink as a proportion of revenue. This is especially true for ETFs that track broad indices such as the FTSE 100 or MSCI World… Large ETFs also tend to have higher trading volumes, enabling you to buy and sell quickly and pay lower bid-offer spreads as market makers can efficiently match supply and demand
引用 – Size Matter When It Comes to ETF

ドイツで積立投資が出来るETFを探す方法

ドイツで積立投資できるETFの調べ方は簡単で、Just ETFというサイトを使います。ちなみにですがドイツ以外の欧州各国に在住の方にも役立つサイトです。欧州各国の証券取引所に上場しているETFが調べられますので。だいたい有名所のETFであれば欧州各国の主要証券取引所には複数上場しているようです。そもそもフランスやポーランドなどに住んでいてもドイツ市場にアクセスは簡単ですし。

ETF Screener | justETF
Find, compare and analyze exchange traded funds (ETFs). Simple and fast.

Just ETFのETF Screenerというページに飛び、下記図の赤枠で囲ったFund Size(資産額)という項目をクリックすると資産額が大きい順(もしくは小さい順)に並べ替えすることが出来ます。

実際にFund Sizeでソートしたときに出てくる上位ETFの一覧スクショです。TERというのは1年間の管理費用です。この数が小さければ小さいほど、手数料が少ないので良いと言えるでしょう

一番資産額が大きいiShares Core S&P 500 UCITS ETD (Acc)というのを選んでみます。ちなみに私自身もこのETFに毎月約700EUR程を積立投資しております。あとは4番目のiShares Core MSCI Emerging Markets IMI UCITS ETF (Acc)というのにも150EUR程ですが毎月入れています(新興国ETFは長期積立の対象として相応しいかは正直謎だけど始めてしまったのでとりあえずやってる)。

クリックすると下記のような画面に移ります。実際にこのETFがどんな商品で、何に則って設計されているかを知るためには、赤枠で囲ったFactsheet ENという部分をクリックしてください。

するとこんなページが開きます。

右下のBenchmark TickerというのがこのETFがパフォーマンスを目標としている指数のティッカーシンボルになります。SPTR500NはSP500指数を指します

Total Expense Ratioは年間の経費率です、0.07%は非常に安いと思います。

左下のチャートとComplete Twelve Month Performance PeriodsというのはこのETFとベンチマークとしている指数の過去12ヶ月のパフォーマンスの乖離を表しています。見ての通り両者のパフォーマンスにほとんど乖離はありません。つまり、このETFに投資している限り、SP500指数に則ったリターンが期待できるということでしょう。逆にこの乖離が大きいとETFは目標としているベンチマーク通りの成績を出せていないということになるので良いETFとは言えないと思います(パフォーマンスが上であれ、下であれ)。

他にもこのページではETFに関する情報が示されています。例えばFund Base CurrencyがUSDということはドルベースで運用をされているということになります。Currency Headgedとか書いてあると、為替のヘッジがされていて為替によるブレを抑えているのですがその分手数料が高いなどと言われています。

また、Use of IncomeもしくはETF名の最後の(Acc)はAccumulatingを指し、再投資型であることを示しています。これがDistributingだと再投資はせず、定期的に分配金を支払ってくれます。ただ、分配金を受け取るのにも税金はかかりますし、長期投資で10年、20年と積立てることを考えると再投資型(Accumulating)を選ぶことが複利の恩恵を受けることが出来て良いのではと思っています。

そしてTop Holdings(%)というのは説明不要だと思いますが、このETFに組み入れられている銘柄とその比重のTop 10です。SP500に連動する指数ですので実際は500銘柄に分散投資されています。

このことから私は資産額が最も大きく、手数料も低く、SP500に則って設計されている指数ETFをメインに毎月積立投資しています。

ドイツで積立投資をしている証券口座について

続いて、ドイツで積立投資を実際に行う証券口座についてです。私はもともとComdirectを使っていましたが、昨年の夏ころからTrade Republicに移行しています。Comdirectで持っていた株やETFなどの証券は売らずにDepotwechselで新しい証券口座に移行しました(Depotwechselについては需要があれば書きます、これはTrade Republicで積立したETFを他の証券口座に移すことも出来ます、気になる方はTwitterで言ってください)。ちなみに個別株はDegiroという証券口座を使っています。基本的にTrade Republicで粛々とETFを一定額積立ながら、気になる個別株をDegiroで買うというのが今の私のスタイルですね。

Trade Republic

私がTrade RepublicでETFを積立投資する理由はETFの積立プランの買付手数料が無料だから、に尽きます。ETFを運用するにあたり主に発生する費用は運営会社に支払う経費と証券会社に支払う手数料です。

運営会社に支払う経費は上述したとおり、年率0.07%程度のモノから選ぶことが出来ます。一方で証券会社に支払う手数料はETFや株を売買する際に発生する費用でこれが意外と高く付きます。

アメリカだとロビンフッドという手数料無料の株取引アプリが流行っていますね。Trade Republicは売買に関する手数料がポジションの大きさに関わらず1EUR固定であること、そしてETF積立プランの買い入れ手数料が無料であることで知られています。なお、Trade RepublicはLang und Schwarzというマイナーな市場での取引となっており、ここはマーケットメイク型なので実際には売買時のスプレッドが多少発生していると考えられます。これは実際ロビンフッドでも発生していることですので『売買手数料無料というのは誇張である』と批判されていた覚えがあります。気になる方は”L&S Exchange Spread”とかググってみてください。

しかしドイツの大手銀行系の証券会社を利用すると取引手数料が購入代金の1%とか、最低15EURとかだったりしますのでそれに比べれば遥かにマシであると考えています。毎月700EUR積立ててるのに最低15EUR手数料がかかると2%も損します。ちなみにTrade Republicでは売却時は1EURの手数料が発生します。安いです。

Trade Republicの開設方法と積立投資プランの作り方

Trade Republicは下記のリンクから開設可能です。こちらは紹介リンクとなっており、このリンク経由で解説し投資をするとそれぞれに15EURずつボーナスが入金されます(2021年10月時点)。

Trade Republic

具体的な積立投資プランの設定方法についてです。

まず、投資したい商品名などを検索します。ここには『S&P500』とか入れても良いんですけど、先のJust ETFで探したETFのページのWKNという識別番号を使うと便利です。iShares S&P500 ETFのWKNはA0YEDGでした。

続いてCreate Saving Planをクリックします(*下記スクショは上記のSP500 ETFとは別物です)。

積立投資の買付執行の頻度を選びます。基本的にMonthlyでいいと思うのですけど私は毎月の投資額をTwice a Monthで月二回に分けてぶち込んでいます。

こちらは投資を始める時期の選択です。月初から執行するか、月中に執行するかです。正直どっちでも良いです。特に月二回分散するばあいは2週間おきに発注されますのでどっちを選んでも変わらないと思います。

最後に一回の買い付けで投資したい金額を入力します。月600EURを2回に分けて投資するのであれば、一回300EURの執行になりますね。

最後に内容を確認してCreate Saving Planを押せばOKです。必ず執行日までに現金を常に入れておくようにしましょう。

現在使っている証券口座で積立できるETFを探す

わざわざTrade Republicなんて開かずに現在の証券口座でETF積立プランを探したい、もしくはもうTrade Republicを開いてるって方はもちろんそれぞれの口座からETFを探すことができますが、やっぱりJust ETFを使うと便利です。

左のSaving Plan ETFsでお使いの証券口座の名前をクリックすると、その証券口座で積立取扱があるETFがソートされます。

Fund Sizeでソートしてみます。

iSharesの再投資型S&P500 ETFをもう一度選んでみます。Savings Planを選ぶとそれぞれのブローカーの積立投資時に発生する手数料が表示されます。やはり人気のあるETFですので、Trade Republicだけでなくその他の証券口座でも売買手数料は無料のようですね。

それ以外にもJust ETFを使うとドイツやヨーロッパで投資できるETFの検索ができて便利です。

たとえば左のEquity Strategyはファンドの運用戦略ごとにカテゴリ分けされています。Dividendを選ぶと配当型ETFの一覧を見ることが出来ます。

セクターでソートすることも可能です。下記はハイテクの一覧です。あの$QQQのユーロ版(EQQQ)なんかが人気ですね。

Vaneckの半導体ETF $SMHのユーロ版もあります。

半導体ETFのSMHについては下記をご参照ください。

ヨーロッパで半導体ETFのSMHが買えるようになっていた
Van Eckの半導体ETF SMHのユーロ版が2020年12月に登場していました。この記事では半導体ETFのSMHとヨーロッパからの投資方法について解説・紹介いたします。

以上ですありがとうございました。

ヨーロッパ生活
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