ドイツから台湾半導体・ITセクターに投資できるETF

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台湾の半導体企業といえばやはりTSMC(台灣積體電路製造股份有限公司)を真っ先に思い浮かべる方が多いと思いますが、その他にも優良企業がたくさんあります。

本記事ではそんな台湾の優良IT企業・半導体企業に筆者自身が投資している台湾ETFの中身を簡単に紹介と、ヨーロッパ・ドイツからこのETFを買うことができる証券口座のご紹介をしたいと思います。

【注意】
・本記事では特定のETFを紹介していますが、その商品に対して投資を推奨するものではございません
・また、本記事では証券口座の開設紹介リンク(所謂アフィリエイトリンク)が記事中に登場します
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iShares MSCI Taiwan とは

iShares MSCI TaiwanとはMSCI Taiwan 25/50 Indexという台湾の指数に連動したETFです。本家の方はニューヨークにEWTというティッカーシンボルで上場していますが、例に習ってヨーロッパの証券口座からは買えなかったりするので、ユーロ版のコンパチ品を買う必要があります(ドイツ市場でのティッカーシンボルはIQQT)。

【iShares MSCI Taiwan プロフィール (2021年1月現在)】
・管理会社: Black Rock
・上場市場: ユーロ版は欧州各市場に上場
・経費率: 0.74% (ユーロ版)
・運用資産: 約$597Million (ユーロ版)
・連動指数: MSCI Taiwan 20/35 Index
ユーロ版のコンパチ品は資産額が少ないなという印象はありますね。また、経費率も安くはないな、という印象ではあります。ただ、このETFは分配金をそれなりに払ってくれます。最近は値上がりしていますがそれでも利回りは約1.72%です。なお、iShares MSCI Taiwan以外にも台湾をテーマにしたETFは存在しますが、ドイツ・ヨーロッパから投資できるETFとしてはこのETFが一番金額が大きいようです、詳しくはJust ETFをご確認ください。

iShares MSCI Taiwanの構成銘柄

つづいて構成銘柄を見てみます。

TSMC 31%
Foxconn 5%
Mediatek 5%
UMC 2.5%
DELTA Electronics 2.5%
Chungwha Telecom 1.87%
NANYA Plastic 1.67%
Formosa Plastic 1.66%
CTBC 1.56%
Cathay Financial 1.5%
Others その他 約50%
このように、TSMCの占める比重が圧倒的に大きいです。また、セクターも65%がITとなっており、トップ10にもEMS世界最大手のFoxconn、Qualcommと競うSoCメーカーのMediatek、世界最大の8インチ半導体受託製造UMC、DRAM準大手のナンヤなどが属する財閥のNanya Plasticなどが入っています。11位以下にもRealtekやASE Technology、Winbondといった世界有数の半導体企業が含まれています。

台湾は優良半導体企業や大手EMSが多い

半導体といえばどうしてもアメリカを思い浮かべる方が多いと思いますが、台湾もTSMCを始めとした世界に名だたる半導体企業が多いです。簡単にiShares Taiwan ETFに含まれる半導体企業について紹介します。

TSMC

説明不要かもしれません。半導体受託製造(ファウンダリ)ではトップ企業であり、またプロセスでもIntelを差し置きトップを走る技術力を持つと言われています。AppleやAMD、NVIDIAやQualcommなどの一流ファブレス半導体メーカーへ半導体チップを供給します。

UMC

TSMCに比べると影が薄いかもしれませんが、ファウンダリ専業ではTSMCに次いで2021年1月時点で2番手の企業です。とくに8inchラインに強みを持っており、現在車載半導体を始め引き合いがとても強くUMCのキャパも満員御礼となっています。筆者の過去記事でもUMCの存在感には触れていますがキャパ不足などを理由に値上げをしているようです。

SMICが半導体業界に与える影響を考察
中国Foundry大手SMICのアメリカ禁輸リスト追加が半導体業界へ与える影響を考察。SMICは世界の半導体供給能力では大きな影響力はないが、現在逼迫している8 inchウェハに限ると生産シェアは相対的に上がる。QualcommやBroadcomもSMICの生産ラインを利用しているがUMCなどへの注文切替が予想される。

Mediatek (MTK)

MTK(メディアテック)はスマートフォンのSoCで有名な台湾のファブレス半導体メーカーです。スマホのSoCというとアップル・サムスン・(Huawei)を除いてほぼ自社設計のメーカーはおらず、基本的にQualcommかMTKのSoCを使っています(SoCとはSystem on Chipの略で、スマートフォンのCPUと考えてもらえばOKです)。

MTKはQualcommに比べてMidレンジ以下の価格帯に強さを持っており、最近では廉価版5Gチップをリリースしシェアを拡大しています。

直近の半導体売上ランキングでは10位以内にランクインしており、快進撃が目立ちます。

台湾メモリメーカー

SamsungやSK hynix、Micronほどではないですが、台湾には中堅規模のメモリメーカーが多いです。WinbondやMacronix、Nanya Technologyなどが当てはまります。これらの企業は特にレガシー品を安定的に供給しており、規模の経済こそ大手には負けますが、ニッチな市場で安定的な収益を上げています。こちらについても筆者の過去記事を御覧ください。

台湾のメモリ半導体メーカーの戦略を解説
台湾の半導体メーカーについて解説する記事です。台湾の半導体業界はFoundryのTSMCやファブレス半導体メーカー、Mediatekが有名ですが、この記事では台湾のメモリ半導体メーカーに焦点を当てて解説します。台湾のメモリ半導体メーカーはWinbondやNanyaなどニッチな市場のシェアが高い企業が多いです。

ASE Technology

ASE Technologyはアッセンブリ受託最大手です。半導体の製造工程は大きく、非常に大きくざっくり分けるとウェハを作る前工程と作ったウェハをチップに組み立てる後工程に分けられるのですが、TSMCやUMCが前工程を担うのに対し、ASE Technologyは後工程を担います。

自社で後工程からテストまでを完結するIDM(Integrated Device Manufacturer – 垂直統合型半導体企業)も多いですが、生産設備を持たないファブレス半導体メーカーや自社のキャパだけでは足りないIDMがASEの組み立て及びテストキャパを使っています。

こちらも現在キャパシティがフル稼働となっており、軒並み値上げをしているという噂です。

その他・EMS

半導体メーカーではないですが、台湾は大手EMSも集まります。iPhoneの組み立てでのし上がり、シャープを買収したFoxconn(鴻海)やプレステの生産を引き受けた実績もある準大手のPegatronなども台湾企業でこちらのETFに組み込まれています。

Foxconnは最近車載分野への参入も表明しましたのでこれからの成長が楽しみです。

iShares MSCI Taiwanのリターン

iShares MSCI Taiwanのチャートを見てみます。ニューヨークに上場しているEWTのチャートとSPX(SP500連動)およびQQQ(NASDAQ 100連動)を比較すると1年のリターンはNASDAQとほぼ同じであることがわかります。

Trade Republicからユーロ版iShares Taiwan ETFに投資

Trade RepublicでもiShares Taiwan ETFに投資することが可能です。売買手数料は一律1 EURですし、定期の積立プランを組むと購入手数料が2021年1月現在で無料なのでお得かもしれません。

Trade Republicは下記のリンクから開設可能です(*紹介リンクとなっています、このリンクから開くと15EURキャッシュバックが受けられるようです)。

Referral・Trade Republic
Web Onboarding For Customers

まとめ

以上、台湾の大手半導体・中堅半導体・その他IT企業へ投資ができるiShares MSCI Taiwan ETFおよびそのユーロ版について紹介いたしました。

・ITセクター比率が6割以上
・TSMCの比重が約3割
・その他に大手・準大手の台湾半導体企業が含まれている
・Foxconnなどの大手EMSも含まれている
・ドイツなどヨーロッパからはユーロ版コンパチ品が購入可能
私自身もこちらのETFは保有していますが、TSMCを始めとした台湾半導体企業の業績がとても良いので素晴らしいリターンをだしてくれています。もちろん、TSMCのような優良企業に投資でもいいと思うのですが、それ以外の台湾半導体・IT企業へ投資できるETFも面白いかもしれません。

 

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